
この記事は、このメディアを立ち上げるにあたって、私がどうしても触れたかった自身の「借金」と「夜逃げ」、そして「債務整理」についての記録である。
これまで深く触れてこなかった領域だが、私のこの経験に救われる人は、決して少なくないはずだ。
因みにこの領域について、当メディアでは先々にプロの弁護士さんとの対談を予定している。
ただ、その記事の用意ができるまで、先駆けてどうしても伝えたい結論があったので、先に体験談を掲載することにした。
その結論とは何か…
「借金なんて、まじでどうにでもなる。そんなことで人生の終わりを選ぼうなんて、考えるな」ということだ。
自殺願望が生まれる動機には、いろいろある。
いろいろある中で私は、「お金」についてが最も解決可能な理由だと思っている。
厚生労働省が発表した令和5年(2023年)の統計によると、自殺の原因・動機の第1位は「健康問題」、ついで「経済・生活問題」が、第2位である。
動機がわかっているだけで、2023年に5,181名が「お金」を理由に命を絶っているのだ。
本当にその人たちは命を断つ以外に手段が無かったのか。私は全員がそうだとは、言えないと感じている。
さて、本題に移ろう。
まともな生活を送っている人にとって、ここからの話は他人事で、私のことを「愚かな人間だ」と蔑みさえするだろう。
けれど、それで良い。それで良いし、なんなら「他人事」に思えるあなたこそ、少しだけ立ち止まってこの記事を読んでみてほしい。
様々な困難がはびこるこの現代において、一歩間違えば、誰もが私のように借金にまみれ、トイレットペーパーすら買えず、ポストに放り込まれた広告でおしっこを拭く羽目になるかもしれないからだ。
最初に今悩んでいる人へメッセージを述べる。
もし、今どうしようもない苦しさの中にいるのなら、どうかこの記事を最後まで読んで。そしてここで触れる専門家たちを、頼ってみてほしい。
私はあなたと同じ「死にたい夜」から、電話一本で人生を好転させたと思っている。
どこかへ出向く必要はない。今すぐ大金を収める必要もない。受理された瞬間、あの忌まわしい取り立ては止まる。費用だって、後から少しずつでいい。
この記事は、人生を整理する最良の機会になるはずだ。恥部を晒し、広告も含む内容ではあるが、どうかどうか、暇つぶしにでも目を通してみてほしい。
「電気」が止まった日
人間にとって最も恐ろしいのは、「想定していない場所に、思いもよらないものが存在する」という状況に直面した瞬間だと思う。
私にとってそれは、ある日帰宅した際、リビングのテーブルの上に「取り立て屋の名刺」が静かに置かれているのを見た瞬間だった。
私がいない間に、誰かがこの部屋に入った。その事実がもたらす恐怖は、言葉では言い表しようがなかった。
焦る私に追い打ちをかけるように、その日の夕方、ついに電気が止められた。
突然、玄関のチャイムが何度も鳴り響き、ドアの向こうでガサゴソという物音がする。それは大抵、ライフラインが断絶される予兆だ。
「待ってください」と外へ飛び出したい。けれど、私の財布には、電気代を支払えるだけの金など残っていない。念のためと財布をひっくり返して出てきたのは、わずか500円だった。
薄いドア一枚を挟んだ向こう側で、誰かが私の部屋の「光の根」を断つ音がする。息を潜めてその音を聴いている時間は、まるで不発弾の処理を見守っている時のようだった。
抱きしめた犬が、異変を察知して私の腕の中でカタカタと震えている。
数分もしないうちに、「ヒューユユン」という、どこか間抜けな音とともに部屋の灯が消えた。エアコンが静かに窓を閉じ、扇風機のファンが速度を落としていく。部屋が、ひとつの「亡骸」に変わるのを待った後に残ったのは、圧倒的な静寂と、深い暗闇だ。
時をたたずして、ドアの郵便受けがカタンと音を立て、わずかな外光とともに黄色い封筒が差し込まれる。電気代の催促状である。
爆弾処理を終えた人間が廊下を去っていく音を聞いてから、私はようやく腕の力を緩め、どんよりとした気持ちで部屋を見渡した。
冷蔵庫、エアコン、空気清浄機。
それまで私は、家電たちが発する微細な「音のかたまり」に包まれて生きていたのだと知った。電気が切れた部屋には、これまで感じたことのない異様な静寂が広がっていた。
「日当たりなんてどうでもいい」と選んだこの部屋は、目の前に大きなマンションが建っていて、恐ろしいほどに陽光が入らない。作られた光を失った私は、その日はじめて、自然光の入らないこの部屋を選んだことを、心の底から後悔した。
ハァ、ハァ……という犬の息遣いだけが耳に届き、不安を増幅させる。
「どうにかしないと、死んでしまう」
ガスが止まった時も、水道が止まりかけた時も楽観的だった私が、初めて「死」という輪郭を鮮明に意識した。
電気が消えるということは、こうも人の心を抉るものなのか。社会から完全に孤立したような、冷たい感覚だった。
折悪く、季節は夏だった。
外では蝉が鳴き、まだ冷気がわずかに残っているけれど、すぐにこの部屋は蒸し風呂に変わるだろう。私は急いで冷凍庫から氷を取り出し、犬の皿に並べた。
もしこのまま、ここが地獄のような暑さになってしまったら。自分はどうなってもいい、けれど自分が守らなければ死んでしまうこの小さな命が、不安げに氷を舐めているのを見るのが、一番きつかった。
私は真っ暗な部屋で犬を抱きしめ、「ごめんね」と言いながら、ただ泣いた。
数百万の負債と、ヤクザのような「保証会社」
電気が止まるまでには、紆余曲折が存在する。
わかりやすいものでいうと、私には数百万の借金があった。
そのほとんどは大手消費者金融からのもので、闇金が含まれていなかったことだけが、唯一の救いだった。
毎週月曜日から金曜日の朝9時から夜8時まで、私の携帯電話は規則正しく鳴り続ける。催促の電話だ。
電話に出るのが怖くて無視を始めてから、ずいぶん時間が経っていた。
とはいえ今の世の中、消費者金融の取り立ては随分と「借り手優位」になっている。部屋に押し寄せたり職場で罵倒したりすることは法律で禁じられ、ただ決まった時間に、淡々と電話が鳴るだけだ。
けれど、その「淡々とした執拗さ」こそが、人の精神を少しずつ削り取っていく。転がり転がって肥大化した借金は、最早私の手には負えなくなっていた。
「どうして、そんなことになるまで放っておいたのか」
多くの人はそう言うだろう。その言葉は、ぐうの音も出ないほどに正しい。けれど「転落」のスタート地点は、あなたたちが送っている日常と、何も変わらないのだ。
それはいつの間にか、気づかないほど小さな選択の誤りから始まる。「はっ」と気づいた時には、もう崖の淵。あとは背中をわずかに押されれば、真っ逆さまだ。
かつての私は、看護師として「正しい人生」を送っていた。年収も人並みにあり、カードを作るのに手間などかからなかった。家庭環境の悪化から、生活費をカードで賄い、給料を返済に充てることが癖になった。
すぐに返し終わるはずだった。けれど、返しても返しても利息が増え続けて減らない数字は、次第に私の心を蝕んでいく。
ストレスは散財にむかい、カードの残額が、自分の預金額だと勘違いしてしまいはじめる。
周囲の華やかな看護師の仲間たちに合わせて、5000円のランチを食べ、お揃いの2万円のワンピースを買う。東京23区、駅から徒歩4分の高級マンション。
「辞められなかった」のだ。どれかを諦めたら、もう一緒に笑えなくなる、居場所がなくなると思い込んでいた。
気づけば、返済額は月20万円に膨らむ。生活の質を維持するために始めた掛け持ちの「風俗」で働く比重がどんどんと重くなり、私はそのうち、看護師を辞めた。
性器ヘルペスと、剥がされた「人間の皮」
朝から晩までセックスをして、稼いだ金を返済に充てる日々。当時の私は、1日5万から10万円をコンスタントに稼いでいた。
「このままいけば、すぐに返せる」
当然、そう思っていた。
けれど、世界はそれほど甘くない。
最初は平気だったはずの体を売る行為が、次第に耐え難い苦痛へと変わった。激しい罪悪感と自傷行為。睡眠薬に溺れ、読みもしない雑誌や食べもしないスイーツをコンビニで買い漁り、金をドブに捨てることでしか精神を保てなくなった。
ブランド物やホストに狂うわけではない。分かりやすく散財するわけでもない。だけど、「汚いことをして稼いだ汚い金」と思うと、どうでもいいことに使ってしまいたくなるのだ。
やがて気力を失い、出勤ができなくなっていく。
外に出ようとするとフラッシュバックが起こり、当日欠勤ばかりを繰り返してしまうのだ。
月に1.2度稼ぎの良い店で1日中セックスをして、ぎりぎりの生活費を稼ぐようになった。自業自得ではあるが、そうやって廃人のようになった私を、決定的な悲劇が襲うことになる。
「明日には電気が止まる、働かなければ」と重い腰を上げた瞬間、股間に激しい痛みが走ったのだ。
性器ヘルペスだった。
火傷に塩を擦り込み、ライターであぶるような激痛。
免疫力が落ちきっていた私の体は、下半身だけにとどまらず口、乳首、……いたるところが爛れ、まともに歩くことさえできなくなった。
当然、出勤停止である。
今も昔も、あれほど痛い思いをしたことは右手に数える程度だと思う。
最悪のシナリオだ。
そのタイミングで、支払いのリズムが完全に崩壊する。
そして現れたのが、消費者金融よりも恐ろしい、家賃保証会社という名の「追い出し屋」だった。
銀行や消費者金融は法律を守る。けれど、「そうじゃない相手」を敵に回した時、私たちは突如として実力行使の暴力に晒されることになる。
名刺が告げる、終わりの予感
電気が止まり、食料も尽きた。私は500円玉を握りしめ、犬の餌を買うために外へ出た。
外の世界は眩しく、幸せそうな人々で溢れていた。それは、かつて私がいたはずの世界だった。
マクドナルドで、見知らぬ女性に充電器を借り、止まりかけの携帯電話で必死に情報を探す。
「家賃保証会社」「債務整理」「夜逃げ」……。
充電を終え、祈るような気持ちでマンションへ戻った。
ドアノブに手をかける。
開かない。
違和感があった。私は普段、二つある鍵のうち、一つしか閉めない。
けれどその時、両方ともの鍵がしまっていたのだ。
「誰かが来た?」
震える手で扉を開ける。暗闇の中、いつも開け放しているはずのドアがすべて閉められ、机の真ん中に置いたはずの懐中電灯が、キッチンのカウンターへと移動しているのがわかった。
犬が、ガタガタと震えて寄ってきた。
そして机の上には、保証会社の担当者の名刺だけが、ポツンと置かれていた。
家賃が払えなくなってから、たった1日。
いや、もちろん1日遅れた自分が悪い。
悪いのだけれど、あまりにも取り立ての追い込みが、早いのではないかと思った。
あとから聞いたが、彼ら保証会社は支払いが遅れると、警察に「自殺の恐れがある」と虚偽の通報をし、合法を装って部屋に入り込むのだそうだ。
安全圏だった部屋の中に、誰かが入ってくる恐怖。
「どこへ逃げても、無駄だ」
その名刺は、そう冷たく告げているように感じた。
翌日も、オートロックを突破して取り立ての男性がドアを蹴ったり、扉に「返済しろ」という紙を貼り付けたりすることが続いた。
でも、私の手元にはお金がない。
自業自得だからこそ恥ずかしくて、誰にも相談できない。
そんな時に暗闇の中、「死にたい」と、思った。
だけどすぐに首を吊る勇気は、その時のわたしにはなかった。だからこそ私は、自分の人生を心から悔やんだ。
生きていくしかないのに、生きていくことができないような生活をここまで続けてきた自分に、心の底から呆れた。
電話をした弁護士に言われた「どうにかなる」
ここまで極限状態となり、私はようやく外部への相談を選んだ。理由は、「犬がいたから」だ。
私はこのまま餓死しても、取り立て屋に殴られても良いと思っていた。それくらいに気力がなく、全てを諦めかけていた。もしかしたらあの時犬がいなければ、最悪の手段をとっていたかもしれない。
だけど犬だけは、そんな目には合わせられないと思った。こういうとき、人は自分のためには動けなかったりするものだ。私はあの時犬という「守るべき存在」がいたことが、私を救ったとも感じている。
取り立て屋にびびりながらそっと家から出てホテルのWi-Fiを拾い、LINE電話を使って、以前にメモしていた借金整理に名高い弁護士事務所へかけた。責められたり、手に負えないと断られるだろうと思っていた。だけど電波状況が悪い中、最後の勇気を振り絞って、泣きながらいった。
「どうにもならないかもしれない、だけどどうにかしたい。でも、自分だけだと、死ぬ以外に思いつかない」
すると電話口の弁護士は、優しい声でいった。
「いつ切れるか分からないから結論をいう。借金なんて、まじでどうにでもなる。だから、絶対死なない事。あなたより酷い状況の人も、たくさんみてきた。大丈夫。お金の問題は必ずどうにかなる。大丈夫だから」
早口で告げられたその言葉。
あの時どれだけ心が救われたか、今でもあの感覚を思い出す。
私はそのあと取り立てから逃げるために、犬を連れ、店が用意してくれたマンションへと一時的な「夜逃げ」をした。
部屋に入り、店長が照明のスイッチを押した瞬間、パッと光が溢れた。
「あ、電気がつくんだ」
その途端、涙が止まらなかった。
光は、人の心を正常に保つために欠かせないものだ。
安全な場所。明るい部屋。それだけで、死の淵から一歩、引き返せた気がした。
借金は、人生を終わらせる理由にはならない
それから数ヶ月の夜逃げ生活は壮絶だった。
住民票の問題、身分証のない疎外感。
このあたりはまた、「夜逃げ編」で記事にしたいと思う。
とにもかくも綱渡りのような日々を経て心身を正常に戻し、私はようやく「債務整理」の手続きを終えた。
初めて対面で会った弁護士が言った。
「借金のために死なないでください。あなたの命や家族を優先してください。夜逃げしてもいい、一時的に他人に迷惑をかけてもいい。生きていればいつか、精算できるから」
債務整理の手続きは、驚くほど簡単だった。
受理された翌日から、あの地獄のような取り立ては一切なくなった。利息はカットされ、返済額は半分以下になり、振込先は一本にまとまった。最初にまとまった着手金が必要がだから…と遠ざけていた弁護士事務所への相談だったが、実際にはほとんどの事務所で分割払いに対応していて、最初にまとまった金額は必要なかったりする。
私はこの法的な手続きのおかげで、「先」が見えるようになった。確かに数年間はブラックリストに載り、ローンも組めない。けれど、それが何だというのだ。
取り立てに怯えずに眠れて、未来を描けることを思えば、そんなことはデメリットですらない。
手続きの先にあった平穏
あれから8年以上がたった。
今の私には、家族がいる。当然電気が消える心配のない家で料理をし、犬には少し高いドッグフードを与えている。
私は今、間違いなく幸せだ。
そう言える今があるのは、あの時プロに「助けて」と言えたからだと思う。
この記事を読んで、呆れる人もいるだろう。
けれどもし、あなたが、かつての私のように暗闇で震えているのなら。
取り立ての電話に怯え、死ぬことしか考えられなくなっているのなら。
どうか、今すぐに専門家へ連絡してほしい。
あるいは、迷わず逃げてほしい。
夜逃げだって何だっていい、まずは安全を確保して、そこからまた考えればいいのだ。
清算は後からできる。生きてさえいれば。
今の私は、はっきりと言える。
借金なんて、まじでどうにでもなるのだ。
だけどあなたが死んでしまったら、取り返しがつかない。だから言いたい。
お金のことでは、死なないでほしい。
このメディアでは今後も、債務整理や自己破産、生活保護にゴミ屋敷の清算の仕方、それから退職代行まで。
今、あなたが生き延びるための手段の詳細を掲載していく。
「死ぬ」以外の選択肢があるなら、どうか別のなにかに、手を伸ばして欲しいから。
生きてさえいれば幸せになる、とは言わない。
だけど悩んでる今よりも少しマシな日は、やってくる。
ここを乗り越えれば美味しいご飯を食べ、温かい光の中で笑える日が、必ずまたやってくる。
あなたが生きていたら、なんとかなる。
yuzuka
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